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2011年5月25日 (水)

2011年3月期決算対比 

2011年3月期決算が出揃った。

化学会社(医薬を除く)の営業損益対比 (2011年3月期の営業損益の順)

 

三菱ケミカルHDの営業損益の金額、伸びは驚異的。
三菱レイヨンの買収の影響も大きい。

信越化学は2008/3月期、2009/3月期の営業損益に大きく未達で、三菱に抜かれた。

信越化学を除く全社で2009/3、2010/3月期を上回っているが、2008/3月期には未達の会社がほとんどである。

2008/3月期にほぼ達したのは、
  
旭化成、東レ、ダイセル

2008/3月期を上回ったのは、
  三菱ケミカル、クラレ、積水化学、日本ゼオン、日本触媒、
チッソ
  (住友ベークライトも上回っているが、これは退職給付会計の数理計算差異によるもの)

クラレはポバール、エバール等機能樹脂の利益が大きい。
 
積水化学は高機能プラスチックスが好調を維持、住宅の利益が増大した。
 
日本ゼオンは合成ゴムの数量増による利益増が大きい。
 
日本触媒は高吸水性樹脂が好調を続け、アクリル酸などの基礎化学品損益が増大した。

2008年3月期はリーマンショック以前で、中国バブルの最盛期である。このような好況の再現は、現状では考えにくい。
むしろ、今期の状況は出来過ぎかも分からない。

ーーー

医薬会社の営業損益対比


各社の増減益の主たる理由は以下の通り。

武田   米国で特許切れのプレバシドの大幅減収、円高影響(-607億円)など
     
アステラス   円高影響(-473億円)、OSI買収による無形資産償却(-200億円
     
エーザイ   前期発生のAkaRx買収に伴うインプロセス研究開発費、ファイザーに対する提携費用の減少
     
第一三共   ランバクシーの営業損益 63億円→277億円
     
田辺三菱   研究開発費減(172億円):前期に一時金100億円あり。
     
中外   タミフル出荷大幅減
     
大正   売上総利益増 83億円、研究費減44億円
     
大日本住友   Sunovion Pharmaceuticalsの特許権等償却増(-242億円105億円→347億円)、武田からの一時金100億円

 

 


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