韓国ロッテグループの湖南石油化学、インドネシアでエチレンプラント建設へ
インドネシアのBOPP(二軸延伸ポリプロピレンフィルム)メーカーのPT Titan Kimia Nusantaraは40億ドルを投じてエチレンプラントを建設する計画を明らかにした。
社長によると、韓国の湖南石油化学がファイナンスを行う。建設費の70%は湖南石油化学が出し、残りは韓国輸出入銀行が融資する。
本年末までにFSを完了し、建設に3-4年かける。
エチレンプラントはMerakにあるBOPPプラントの近くに建設する予定。
PT Titan Kimia Nusantaraは旧称 PT Fatrapolindo Nusa Industriで、2001年にマレーシアのTitanが買収した。
PT Titan Kimiaは子会社にPT. TITAN Petrokimia Nusantaraを持つ。
これは旧称PENIで、BPが75%、三井物産と住友商事が各12.5%を持っていた。
Titanが2006年にPENIを買収し、改称した。
現在のHDPE/LLDPEの能力は年産45万トンとなっている。
2010年、湖南石油化学がマレーシアのTitanを買収、この結果、湖南石油化学がPT Titan Kimia NusantaraとPT. TITAN Petrokimiaのオーナーになっている。
インドネシア | マレーシア | ||
(BOPPメーカー) | (HDPE/LLDPEメーカー) | (エチレンコンプレックス) | |
1987 | PT Indofatra Plastik Industri 設立 | ||
1988 | PT Fatrapolindo Nusa Industri と改称 | ||
1989 | 台湾のT.T. Chao、Titan Chemicals を設立 | ||
1991 | P.T. PENI設立 | ||
2001 | マレーシアのTitan が買収、 PT Titan Kimia Nusantara Tbkに改称 |
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2003 | Indika Group、P.T. PENIを買収 | ||
2006 | Titan Chemicals、P.T. PENIを買収、 PT. TITAN Petrokimia Nusantara と改称 (PT Titan Kimia の子会社に) |
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2010 | 右により、湖南石油化学が PT Titan Kimia、PT. TITAN Petrokimiaのオーナーに |
湖南石油化学、Titan Chemicalsを買収 |
韓国ロッテグループの重光昭夫(辛東彬)会長は本年2月に、30~50億ドルを投じ、インドネシアに石油化学工場を建設すると表明した。
2011/3/2 韓国ロッテ、インドネシアの石油化学に進出
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