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2010年12月17日 (金)

Sinopec、Occidental からアルゼンチンの石油権益を買収

Occidental Petroleum 1210日、アルゼンチンの石油・ガス事業をSinopecに税引後で24.5億米ドルで売却する契約を締結したと発表した。

同社は同時に下記の資産の買収も発表した。

資産 売り手 買収額 内容
South Texas Shell 18億ドル 日量2億cubic feet
North Dakota private seller 14億ドル 石油換算日量5,500バレル
Plains All-American
(oil pipelines operator)
    13%追加買収で合計35%に
Elk Hills Power Plant Sempra Generation   50%買収で100%に

同社ではこれまでの北米での買収と合わせると、生産量はアルゼンチン資産売却分で失う分を上回るとしている。

Occidental200510月にラテンアメリカとカリフォルニアでの事業拡大のため、Vintage Petroleum35.2億ドルで買収した。
今回売却するアルゼンチンの権益はこれに含まれていたもの。

アルゼンチンのSanta CruzMendozaChubut 州に23箇所の権益を有している。
現在の生産量は原油換算で日量44千バレル。
(Sinopec発表では、2009年の生産量は原油換算 51千バレル以上、確認及び推定埋蔵量は同じく393百万バレルとなっている。)

アルゼンチン政府は石油・ガスの価格コントロールをしており、利益を得るのが難しくなっている。

アルゼンチンの経済政策の中心課題は、経済成長優先の低金利政策を取る中でのインフレ対策である。

消費者物価を抑えるために、エ ネルギー価格を低位安定させなければならない。
アルゼンチンは原油及び石油製品を自給できる状況にあるため、政府による価格統制で、エネルギーの国際価格の高騰にも関わらず、ガソ リン、電気料金を低位で安定させた。
当局者は「アルゼンチンの原油 生産コストは非常に低価であり、現在のような低価でも十分に利益を上げることができるはず」としている。

さらに、十分に国内需給が満たされているということが確認できないと原油輸出をすることができないとか、輸出に対して非常に重い税金が課せられるといった規制が講じられたままの状態にある。

海外メーカーにとっては、魅力のない市場ということになる。

カナダ紙の試算では、Sinopecの買値は原油換算バレル当たり19ドルとなる。

BP11月にアルゼンチンのPan American Energyの株式をCNOOC50%を保有するBridas Corporationに売却する契約を締結したが、これは8ドルとなっており、Occidentalは有利な条件で売却したとみている。

Sinopec によれば、本年上期時点で、同社の海外資産は全体の23%となっている。

Sinopecは10月にRepsol Brazilの71億ドルの増資の全額を引き受けている。

2010/10/9  SinopecRepsol Brazil71億ドル出資

 

 


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