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2010年11月 9日 (火)

Braskem、Greeen PP 製造へ

Braskem1028日、Greeen PP製造計画が構想段階を終了したと発表した。
2011
年に基礎設計を終え、最終承認を取得後、建設を開始する。
投資額は
1億米ドル程度で、最低能力は年産3万トン、2013年上期の商業生産開始を予定している。

世界でベストの再生可能エネルギーソースである砂糖キビ・エタノールを原料に、通常製法のPPと同じ性能と加工性を持つPPを製造するもの。

Braskem 2008930日、世界で初めて再生可能原料からのグリーンPPの開発に成功したと発表した。
最初は実験室で、次にパイロットプラントで製造に成功、
Beta Analytic Inc.から認証を得た。

同社ではこれをバイオポリマー開発戦略の一部と考え、今後、製品群を広げ、能力を拡大し、環境への貢献を高める。

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Braskemは2007年6月、サトウキビベースのエタノールからHDPEを生産するのに成功したと発表、同年10月に、HDPE及びLDPEをあわせて年間20万トンのプラント建設を発表した。

2007/11/5 Braskem、サトウキビからHDPEを製造

同社は2008年6月、Rio Grande do Sul 州の Triunfo Petrochemical Complex での建設を発表。
2010年9月、green ethylene 200千トンの操業を開始した。

なお、豊田通商は2008年9月、Braskem が世界で初めて商業生産を開始する植物由来ポリエチレンに関し、日本を含むアジア地区の販売パートナーとしての業務提携を行うことに合意した。

また、Tetra Pakは2009年11月、Braskemのグリーンプラスチック(HDPE)を容器の製造に試用する契約を締結している。

2009/12/1 テトラパック、ブラスケムのグリーンプラスチックを使用

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Braskem2009年12月、サトウキビからのPP生産に関し、酵素メーカーのNovozymesと提携した。

Novozymesとの提携で、Novozymesの発酵技術とBraskemの化学、プラスチック技術を結びつけ、大規模生産技術を確立し、グリーンポリマーでの世界のリーダーを目指すとしている。
開発期間は最低5年。

Novozymesも農業廃棄物をバイオ燃料にする酵素を生産しており、また、再生可能原料からアクリル酸を生産する計画でCargill 提携している。

CargillNovozymes は20081、再生可能原料から3-ヒドロキシプロピオン酸(3HPA)を経由してアクリル酸を製造する技術を共同で開発する契約を締結したと発表した。
米エネルギー省から
150万ドルの支援を受ける。

バイオ技術でつくった微生物を使用して砂糖を発酵させて3HPAに変換する。
3HPAはその後、アクリル酸を含む幅広い化学製品に変えられる。

2009/12/21 BraskemNovozymesGreen plastic で提携

Braskemは2008年にバイオポリマー開発でState University of Campinas (Unicamp)及び São Paulo State Research Support Foundation (Fapesp)と提携、本年9月には Laboratório Nacional de Biociências (LNBio)と提携している。

 

エタノールからの効率的なプロピレン製造には触媒の選択が必要で、日本でも産業技術総合研究所と触媒技術研究組合、東京工大、広島大学が共同で研究している。

セルロース系バイオマスエタノールからプロピレンを製造するプロセス開発

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バイオポリマーに関しては、BraskemのほかDowSolvayの計画がある。

Dowは2007年7月、ブラジルのバイオエタノール大手のCrystalsev と共同で、ブラジルでサトウキビからワールドクラスのLDPE工場を建設する計画を明らかにした。

両社はブラジルで合弁会社を設立して、350千トン能力のLDPE工場を建設、2011年に生産を開始する。
DowのPE技術(DOWLEXT法)とCrystalsev のエタノールのノウハウと経験を統合し、Dowのブラジルの需要家に供給、輸出も考える。

2007/7/27 Dow、ブラジルでサトウキビからLDPE製造

SolvayはブラジルでグリーンPVCを製造する。

子会社Solvay Indupa2007年12月に135百万ドルの投資計画を承認した。
サンパウロに年産12万トンのプラントを建設する計画で、当初の2011年スタート予定は遅れてはいるが、同社では計画の変更はないとしている。

同社は2007年4菜種油からのバイオディーゼル生産時の副生グリセリンを原料とするエピクロルヒドリンの生産をフランスのTavauxで開始した。当初の能力は年10千トンで、需要に応じて簡単に拡張できる。
エピクロルヒドリンのグリーン製法はEpicerol 法と名付けられている。

同社はタイのJVのVinythaiでも10万トンのプラントを建設した。

2007/9/12 Solvay、タイでエピクロルヒドリン生産

 


目次、項目別目次
    
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htmにあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


 

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