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2010年11月25日 (木)

BP原油流出事故で新事実

既報の通り、White Houseの原油流出事故調査委員会The National Commission on the BP Deepwater Horizon Oil Spill )は118日、事故に関して、これまでのところ、BPがコストカットのために意図的に安全性を犠牲にしたという証拠はないと述べた。

2010/11/16  BP原油流出事故の現状

11月23日付けのNew York Times は、環境・エネルギー専門のEnvironment & Energy Publishing社のGreenwire紙記者による記事を掲載した。
委員会の記録が
BPが時間節約のためにリスクのある決定を行ったことを示しているというもの。

これによれば、BPとコントラクターが11件の不要な意思決定を行い、これが事故の原因となった可能性がある。
これは、調査委員会の「
これまでのところ、BPがコストカットのために意図的に安全性を犠牲にしたという証拠はない」とする説明と異なる。

  コントラクター 
   
Transocean:掘削作業
   
Halliburton:セメント作業(井戸内、または井戸と鉄管との間のセメント作業)
    
M-I SWACODrilling Fluid (mud)サービス

資料の内容は以下の通り。

意思決定 危険性 理由 意思決定者
時間節約 BP Halliburton Trans-
 ocean
M-I SWACO
陸上 Rig 陸上 Rig Rig 陸上 Rig
Not waiting for more centralizers              
Not reevaluating cement slurry design              
Not waiting for foam stability results   (○)          
Not running diagnostics on float equipment
to ensure conversion or seal
           
Using combined spacer and not flushing
from system
       
Displacing mud from riser before
setting plug
  不明             
Setting cement plug 3000 feet deep in
seawater
  不明            
Not running cement evaluation log 多分              
Not installing additional plugs or barriers              
Undertaking simulataneous operations that
could confound kick detection
    (○)        
Bypassing pits and flow out meter during
displacement
    (○)        

ほとんど全てが時間節約のためである。作業が予定より遅れており、1日当たり150万ドルかかるため、費用節約のために行ったとみられている。

委員会では、この書類は所定の手続きを経ていなかったため、発表時に入れなかったとしており、最終報告には含めるとしている。
最終報告は来年1月に大統領に提出される。

BPはこれまで、現場のリグの従業員が爆発前にトラブルの兆候を捕らえなかったとし、陸上の意思決定者の役割を軽視してきた。
また、コントラクターの
Halliburtonのセメント作業が問題としてきた。

しかし、この書類によると、BPの陸上の意思決定者の判断によるものが多い。


目次、項目別目次
    
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htmにあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


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