注目企業の9月中間決算ー5 帝人、ダイセル、日本触媒
各社とも、「セグメント情報等の開示に関する会計基準」を適用し、セグメント区分を見直した。
「マネジメント・アプローチ」と呼ばれる方法で、企業が経営者の意思決定や業績評価に使用する情報に基づいてセグメント情報を開示することとなった。
必ずしも製品区分別ではないため、従来よりも企業間の比較が難しくなる。
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帝人
需要回復と構造改革の効果発現により、化成品事業を中心に素材事業が大幅な増益。
アラミド繊維は各分野で需要回復、炭素繊維も需要回復基調。
ポリエステル繊維も、これまでの抜本対策や固定費削減等の構造改革の効果の発現、自動車用途を中心に需要の回復などで、黒字化。
単位:億円 (配当:円) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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営業損益対比 億円
10/3 09/9中 10/9中 差異 11/3予 高機能繊維 -77 -43 12 54 30 ポリエステル繊維 -54 -20 -0 20 10 化成品 89 10 109 100 210 医薬医療 243 125 118 -7 230 流通・リテイル 34 10 19 9 45 その他 26 7 9 2 30 全社 -127 -61 -62 -1 -135 合計 134 28 205 177 420
新セグメント
高機能繊維 アラミド繊維の糸・綿・織編物等の製造・販売
人工皮革の製造・販売
炭素繊維製品の製造・販売ポリエステル繊維 ポリエステル繊維の糸・綿・紡績糸・加工糸・不織布及び織編物の製造・販売
ポリエステル原料の製造・販売化成品 樹脂事業:ポリカーボネート樹脂等の樹脂・樹脂製品の製造・販売
フィルム事業:ポリエステルフィルム等の製造・販売医薬医療事業 医薬品・在宅医療機器の製造・販売
在宅医療サービス等流通・リテイル 繊維製品の企画・販売
旧セグメント
合成繊維 パラアラミド繊維、炭素繊維、PEN繊維
ポリエステル繊維化 成 品 ポリカーボネート、PENフィルム、PEN樹脂
ポリエステルフィルム、ポリエステル樹脂医薬医療 医薬医療 流通・リテイル 流通・リテイル IT IT
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ダイセル化学工業
販売数量の増加、設備稼働率の向上などで増益。合成樹脂の増益が大きい。
単位:億円 (配当:円) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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営業損益対比 億円
10/3 09/9中 10/9中 差異 セルロース 121 57 77 20 有機合成 59 22 40 19 合成樹脂 53 -1 87 88 火工品 48 10 34 24 その他 8 2 7 6 全社 -80 -40 -37 2 合計 209 51 209 157
セルロース セルロースを原料とする酢酸セルロース及びたばこフィルター用トウ等 有機合成事業 各種の有機化学品及び光学異性体分離カラム等の関連製品 合成樹脂事業 エンジニアリングプラスチックを始めとする各種樹脂素材及び樹脂加工品等 火工品事業 火薬工学技術をベースとした自動車用安全部品及び防衛関連製品
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日本触媒
アクリル酸、酸化エチレンの生産能力増強等により固定費が増加したが、生産・販売数量の増加や一部製品のスプレッド拡大等が寄与し、増益となった。
単位:億円 (配当:円) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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営業損益対比 億円
10/3 09/9中 10/9中 差異 基礎化学品 53 22 60 38 機能性化学品 92 41 59 19 環境・触媒 -6 -4 15 18 全社 0 0 1 0 合計 139 59 135 76
基礎化学品 アクリル酸、アクリル酸エステル、酸化エチレン、エチレングリコール、
エタノールアミン、高級アルコール、グリコールエーテル等機能性化学品 高吸水性樹脂、医薬中間原料、コンクリート混和剤用ポリマー、電子情報材料、よう素、
無水マレイン酸、粘接着剤・塗料用樹脂、樹脂成形品、粘着加工品等環境・触媒 自動車触媒、脱硝触媒、ダイオキシン類分解触媒、プロセス触媒、排ガス処理装置、燃料電池材料等
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