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2010年8月31日 (火)

JX日鉱日石エネルギー、PetroChinaとの石油精製合弁会社設立

JX日鉱日石エネルギーは8月27日、PetroChinaとの間で、大阪製油所の合弁製油所化に関して最終合意に至り、契約を締結したと発表した。

国内の石油需要の大幅な減少で精製設備の過剰解消は喫緊の課題だが、アジア・太平洋地域における石油製品需要は今後も着実に増加する。

大阪製油所の優位性(生産する製品の品質の高さ、大容量の製品タンク等)を活かし、同製油所を国内市場向けの製油所からアジア・太平洋市場に向けた輸出型製油所に転換することにより、国内石油産業の競争力強化とアジア・太平洋地域のエネルギー安定供給基盤強化を目指す。

新日本石油とPetroChinaは、2004年7月に「石油製品受託精製契約」を締結し、2007年4月には「長期協力に関する覚書」を締結した。

両社は2008年5月、新日本石油精製が保有する大阪製油所(115千バレル/日)を共同出資会社として運営することで合意した。
同製油所を輸出特化型製油所に転換するため新会社を設立、ペトロチャイナが49%出資するもので、2009年6月に中国国家発展改革委員会
NDRC)の承認を得た。

両社2010年6月29日、主要条件を定めた基本合意書を締結、関連する諸契約の締結に向けた準備を進めてきた。

10月1日に合弁会社を設立し、事業を開始する。

合弁会社の概要は以下の通り。

 社名: 大阪国際石油精製株式会社
 (
Osaka International Refining Company, Limited 略称:OIREC
 資本金: 50億円
 出資比率: JX日鉱日石エネルギー 51%
中国石油国際事業日本 49%
 事業: 大阪製油所(原油処理能力:日量11.5万バレル)で原油を精製、
生産した石油製品を主にアジア・太平洋市場で販売
   原油調達、製品輸出販売はPetroChinaへ委託
 製油所運営にかかわるサービスはX日鉱日石エネルギーへ委託
 従業員数: 約250名

ーーー

新日本石油と新日鉱ホールディングスは2008年12月4日に「経営統合に関する基本覚書」を締結、2010年4月1日に統合持株会社 JXホールディングスを設立した。
7月1日に両社グループの全事業を統合持株会社の傘下に統合・再編・整理を行い、石油精製販売についてはJX日鉱日石エネルギーとなった。

これに先立ち、2009年12月に両社はJX日鉱日石エネルギーの体制を発表した。

2008年12月現在で両社合計で9製油所で 1,792千バレルの能力であったが(うち日本海石油富山製油所 60千バレルは2009年3月に廃止)、2011年3月には大阪製油所を除き、7製油所 1,392千バレルに400千バレルを削減する。
(大阪製油所は移管のため、能力的には実質
285千バレルの減だが、国内向け能力としては400千バレルの減となる)

さらに、遅くとも2015年3月末までに、日量20万バレルの追加削減を行う予定。

2009/12/29 新日本石油と新日鉱ホールディングスとの経営統合詳細

ーーー

最近の石油業界への外資参入の状況は以下の通り。

1)南西石油(100千バレル)

 東燃ゼネラル石油が87.5%、住友商事が12.5%出資していたが、2008年4月に東燃ゼネラル石油が全株をペトロブラスに売却、住友商事も本年4月に売却、ペトロブラス100%となった。

 ぺトロブラスは1千億円を投じて大型設備を建設し、安価なブラジル産の重質原油を南西石油で処理、アジア向けの精製・輸出拠点に位置づけたいとしていたが、建設計画は凍結している。

2007/11/7 ペトロブラス、南西石油を買収

2)昭和シェル

 2004年(と2005年)にSaudiAramco昭和シェルの株式15%を取得

昭和シェル石油は2009年6月、15%の大株主であるサウジアラムコと、サウジアラビア王国内において太陽光を活用した小規模分散型発電事業の可能性の調査を開始することに合意したと発表した。

太陽光発電のパイロットプラントを建設し小規模独立型電力系統(マイクログリッド)への繋ぎ込みなどの技術検討を行い、この結果を受けて同国内での本格的な事業化へ移行する計画。

3)コスモ石油

 2007年にアブダビ首長国の政府系投資機関、国際石油投資会社(IPIC)が約900億円を投じコスモ石油に20%出資、筆頭株主になった。

IPICは活動を全世界に広げている。

UAE 内陸油田ハブシャンからの全長360kmの原油パイプラインとフジャイラ港でのタンクターミナルの建設
フジャイラにて50万バレル/日の能力の輸出を主体とした製油所の建設
オーストリア 石油、ガス会社OMVに17.6%の出資
石化会社Borealisに65%の出資
  2006/11/10 
OMVとBorealis、オーストリアとドイツで石化増強

AMI Agrolinz Melamine International 50%出資(OMVが残り50%
日本 コスモ石油に出資
韓国 Hyundai Oil Bankに出資(70%)
    ↓
2009/11/21 
現代グループ、Hyundai Oilbank の経営権を奪還
パキスタン パキスタンのPak-Arab Refinery Co.株式40%を保有(残りはパキスタン政府)。
キスタン政府との間で30万バレル/日規模の製油所建設を検討中(IPICが74%出資予定)
オマーン Oman Polypropylene に出資(出資するGulf Investment Corporationを通して)
エジプト Arab Company に出資
スペイン CEPSAに出資(47%にアップ)
中央アジア 2008/8/27 Abu Dhabi IPIC、中央アジアに進出
カナダ 2009/2/24 アブダビのIPIC、カナダのNOVA Chemicals を買収


目次、項目別目次
    
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htmにあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


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コメント

こんにちは。世田谷区三軒茶屋に住む有泉清美です。私はロシア・中国の旅行・留学から帰国後18年経ちますが、引っ越す先々で朝鮮総連・北朝鮮工作員・韓国工作員で囲い込まれ、国内外の専門資料・書籍を強盗され続けています。その情報で各国に乗り込まれ、その資料の権益を自分達にくれる様に交渉をしているそうですが、そちらもその工作機関に乗っ取られているのでしょうか?日本の商社も企業も工作員が入り込んで、やりたい放題金を使い込んでいるそうなんですが、まだ乗っ取られていないのならば、その権益をすべて取り返して下さい。でも、そちらも乗っ取られているかも知れませんね...

投稿: 有泉清美 | 2020年6月17日 (水) 15時07分

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