注目企業の2010年第1四半期決算-2 医薬会社
武田薬品とアステラス製薬が主力製品の特許切れが影響して減益となったが、その他の会社は増益となった。
第一三共とエーザイは主力製品の特許がまだ残っている。
第一三共はインド子会社Ranbaxyの貢献が大きい。
武田薬品工業
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営業損益は、為替差損 116億円や米国で特許期間が満了した消化性潰瘍治療剤の売上減(312億円)で、売上総利益が260億円減となったのが響いた。
2008/1Qの営業損益には、TAP子会社化、ミレニアム社買収による、
インプロセスR&D費 1,663億円、無形固定資産・ノレン償却費 148億円、合計 1,811億円の損失を含む。
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アステラス製薬
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売上減は、米国でハルナールの後発医薬品が発売された結果、ライセンシーからのバルクロイヤリティが118億円減少したのが響いた。
営業損益は、これらにより売上総利益が78億円減少し、研究費を除く販管費が50億円増となり、差引129億円の減益となった。
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第一三共
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売上高はインド子会社Ranbaxyが前期比251億円の増収となったのが寄与。
営業損益は、売上総利益が278億円増となり、研究開発費15億円減、欧米子会社等での販促費削減などで販管費が50億円減となり、差引き343億円の増益となった。
営業外損益では前期にランバクシーの為替デリバティブ(インドルピーの対米ドルレート変動リスクヘッジ)評価損を計上したのに対し、当期は評価益を計上、差引き286億円の益となり、経常損益が更に増加した。
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エーザイ
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売上増による売上総利益の増加(46億円)に加え、研究開発費減(34億円)、販管費の効率化(7億円減)により、営業損益は86億円の増益となった。
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田辺三菱製薬
百万円 | |||||||||||||||||||||||||
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同社および連結子会社のバイファが薬事法違反による行政処分(業務停止処分ならびに業務改善命令)を受け、同社は4月17日から5月11日まで業務停止となった。
営業損益は、増収により売上総利益は25億円の増益となり、退職給付費用の減少等により販管費が14億円減少、差引40億円の増益となった。
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大日本住友製薬
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2009年10月に米Sepracor Inc.を買収した。
米国の売上高は329億円、営業損益は特許権やのれんの償却等、買収に伴う企業結合の会計処理を実施した結果、12億円となっている。(処理前では111億円の益)
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大正製薬
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売上高は、セルフメディケーション(OTC、リポビタン等)は14億円の増収、大正富山などの医薬事業は4億円の減収となった。
営業損益では、研究開発費45億円減、販管費11億円減等で、57億円の増益となった。
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塩野義製薬
百万円 | |||||||||||||||||||||||||
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ロイヤリティ収入の増加、研究開発費の減少で増益。
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