« エネルギー供給構造高度化法は第二の産構法か? | トップページ | 神華包頭石炭化学、秋に中国最初の石炭からのポリオレフィン生産をスタート »

2010年7月22日 (木)

BP、北米とエジプトの石油資産をアパッチに売却

BPは7月20日、米国の独立系石油会社Apache Corporationに対し、米国、カナダ、エジプトの石油資産を売却する契約を締結したと発表した。
売却額は総額
70億ドルで、売却対象はテキサス州とニューメキシコ州南東部にまたがるパーミアン盆地の油田、西カナダの天然ガス、及びエジプトの西砂漠油田とEast Badr El-din油田。

BPはメキシコ湾の原油流出事故の補償費用のため資金確保に動いており、先月100億ドル分の売却を行う予定と発表しているが、これはその一部。

当初、BPとApache BP米アラスカ州プルドー湾の油田権益の半分を含む資産を120億ドルで売却する交渉を行っていると伝えられていた。
関係者によると、プルドー湾の油田権益については、資産価値の評価や現在および将来に法的責任を問われた場合の対応などをめぐり、7月18日に交渉が暗礁に乗り上げたという。

Prudhoe Bayの権益はBPが26%、Exxon MobilConocoPhillips がそれぞれ36%、Chevronが2%となっている。

今回、プルドー湾の油田権益を除き、交渉が成立した。

米国、カナダ、エジプトの石油資産は別々に売却され、どれかの話が壊れても、他には影響しない。
所定の認可を得て、第
3四半期に取引が完了する予定。
Apache 730日に合計50億ドルの仮払いを行う。

2009年の対象資産からの利益(税、金利控除前)は166百万ドルで、6月末時点の資産の償却後簿価は30.85億ドル。

パーミアン盆地の資産は元はBPが買収したARCOの資産で、10の油田から成り、売却額は31億ドル。
確認埋蔵量は原油換算
126百万バレル(資源量は148百万バレル)で、生産量は原油が日量15,100バレル、ガスが日量80百万立方フィート。

西カナダのガス資産は売却額32.5億ドル。
確認埋蔵量は原油換算
214百万バレル(資源量は1,368百万バレル)で、生産量はガスが日量240百万立方フィート、原油が日量6500バレル。

エジプトの資産売却額は6.5億ドル。
BP開発権を有し、100%の権益を持つEast Badr El-din鉱区と、Western Desert BPの持分が対象。
確認埋蔵量は原油換算
20百万バレル(資源量は55百万バレル)で、生産量は日量6016バレルの原油と11百万立方フィートのガス。

ーーー

Apacheは独立系の石油会社で、メキシコ湾、米中部(TexasNew MexicoOklahoma)、カナダ、エジプト、北海、豪州、アルゼンチンで開発・生産を行っている。

同社は本年4月に石油・ガス探査会社の米Mariner Energyを約27億ドル(プラス12億ドルの負債引継ぎ)で買収すると発表した。Gulf Shelf パーミアン盆地での探査に役立つと考えた。

また610日には、Devon Energy のメキシコ湾の権益の買収を完了した。
買収
額は10.5億ドルで、同油田の埋蔵量は原油換算で83百万バレル。

Devon Energy 2009年11月に、北米の陸上油田に集中するため、メキシコ湾と海外の油田を売却すると発表した。

Apacheへの売却のほか、2010年3月にはBPにブラジル、アゼルバイジャン、メキシコ湾の資産を70億ドルで売却、6月に中国沖合いの南シナ番禺(Panyu) 油田を共同開発の中国海洋石油に515百万ドルで売却した。

ーーー

インドの国営Oil and Natural Gas Corp(ONGC)はBPのベトナム権益買収で交渉していることを明らかにした。

BPはベトナム沖のNam Con Sonガス計画の35%を保有、残りをONGCが45%、PetroVietnamが20%を保有している。
BPはまた、ガス田から陸上のターミナルまでの371kmのパイプラインの権利の一部と、ガスを使用するPhu Myの発電所の1/3の権利を所有している。

これらの対価は966百万ドルと評価されている。

BPはパキスタンの権益の売却も検討している。

ーーー

BPApache Corporationにエジプトの権益の一部を売却したが、これとは別に、BP719日、エジプト石油省及びエジプト石油公社との間でアレクサンドリアの北の地中海のNorth Alexandria鉱区とWest Mediterranean Deepwater鉱区の大規模ガス田開発で合意し、改定新契約を締結した。

これらからのガスは日量10億立方フィートに達する予定で、エジプトの国内需要に回される。
投資額は
90億ドルで、2014年後半にも最初のガスが期待される。

North Alexandria鉱区はBP60%RWE Dea が残り40%の権益を持ち、BPが操業する。
West Mediterranean Deepwater鉱区はBP80%RWE Dea 20%で、BPが操業する。

 


目次、項目別目次
    
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htmにあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


|

« エネルギー供給構造高度化法は第二の産構法か? | トップページ | 神華包頭石炭化学、秋に中国最初の石炭からのポリオレフィン生産をスタート »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« エネルギー供給構造高度化法は第二の産構法か? | トップページ | 神華包頭石炭化学、秋に中国最初の石炭からのポリオレフィン生産をスタート »