インドのRelianceがLyondellBasell 買収のオファ
民事再生法手続き中のLyondellBasell は11月21日、インドのRelianceから買収のオファを受けたと発表した。
金額などは明らかにされていない。
2007年7月にBasellが借入金込み190億ドルでLyondellを買収、12月20日に合併が完了し、世界第三位の化学会社 LyondellBasell が誕生した。
しかし、2008年の金融危機の影響で売り上げが急減し、合計260億ドルの借入金が重荷となり、借入金の返済期限延長交渉を行っていたが、2009年1月6日に破産法 Chapter 11 (民事再生法)の申請を行った。
2009/1/7 LyondellBasell、Chapter 11 申請
現在、民事再生法の下で再建計画を検討中で、大口債権者に債権の代わりに支配権を与える案が出ている。
今回のRelianceのオファを受け、同社では、これを含め最善策を検討するとしている。
なお、同社はロシアの億万長者 Len Blavatnik の所有するAccess Industries が株主だが、本年5月にドイツの ProChemie Holding Ltd が加わり、両社の50/50出資の ProChemie GmbH が株主となっている。
2009/5/22 LyondellBasell に新出資者
Reliance はインドの新興財閥でインド最大の私企業。 事業は多岐にわたり、ガスパイプライン、石油精製、化学繊維、アパレル等の上流から下底までの石油化学事業、通信、電力等インフラ事業を行っている。
同社はアジアを越えて欧州と北米に石油化学、合成樹脂事業などを拡大する機会を狙っており("global player になりたい")、いずれも失敗はしたが、BPの石化子会社 Innovene 買収を図り、更にGE Plasticsの買収も検討した。
2007/1/16 インドの Reliance Industries
同社では買収により最新技術が得られること、流通ネットワークが得られることなど、大きなシナジー効果が得られるとしている。
Reliance は本年9月に$660 百万ドルの増資を行っている。
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