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2009年9月21日 (月)

Clariant、中国での活動を活発化

Clariant はこの1年半で中国で1億ドルの投資を行っている。

同社は9月15日、広州の南の大亜湾にエトキシレート工場を建設すると発表した。2011年初めに稼動の予定で、年産50千トン。
同社にとってエトキシル化は主要技術で、50年以上の歴史があり、欧州、北米、ラテンアメリカに生産拠点を持つが、大亜湾はアジアで初めての工場となる。
隣接する中海シェル石油化学(
CNOOC/Shell)との間で原料のエチレンオキサイドの長期購入契約を締結した。

917日、同社は江蘇省鎮江市で界面活性剤工場をスタートさせた。
最新の
5m2の工場は年22千トン以上の能力をもち、既存工場を補完する。 

本年3月、Clariant 杭州百合化工とのJVの杭州百合科莱恩顔料Hangzhou Baihe Clariant Pigments)が浙江省杭州市で赤色高級有機顔料のキナクリドンの生産に乗り出すと発表した

JV20066月に赤色、黄色の高機能有機顔料を生産する6ラインの稼働を始めた。

同じく3月、五酸化リンの製造のため、雲南省昆明にJV Lufeng Clariant Chemicals を設立した。
JV相手は原料の黄燐の輸出業者のKunming GaoHeng Huagong Chemical Industry
と、長年 Clariantの物流を担当しているPanchem International Trading and Industrial 2社である。2010年初めに稼動の予定。

5月には広州で新しいマスターバッチ(着色及び添加剤)の生産を開始した。
Clariant Guangzhou Masterbatch Ltd, 1995年に設立された。

ーーー

Clariant 1995年夏にSandoz の化学品部門がスピンオフして設立された。

Sandoz はその後19971月にCiba-Geigy と合併し、Novartis となった。
Novartisは同年3月にはCiba-Geigy の化学部門を分離し、Ciba Specialty としている。

Clariant1997年にHoechstからHoechst Specialty Chemicals を買収。
1998年にはCiba Specialty との合併の合意をしたが、破断した。

2000年には英国のファインケミカルのメーカー、BTP Plc.2006年にはCiba Masterbatchesをそれぞれ買収した。
2008年7月に米国を基盤とした
Rite Systems 社とRicon Colors 社を買収・統合したことにより、マスターバッチビジネスにおける世界リーダーとしてのポジションを強化した。

2008年の同社の売上高は8,071百万スイスフラン(7,150億円)。売上高構成は以下の通り。

部門   内訳
Textile, Leather & Paper Chemicals  25% Textile  14%
Leather  5%
Paper  6%
Pigments & Additives  24% Coating business  7%
Plastics business  4%
Special inks, flame retardants, etc  10%
Publication inks, polymer additives, etc  3%
Masterbatches  16%    
Functional Chemicals  35% Oik services, mining services  8%
Personal care, industrial applications,
industrial & home care, etc
 17%
Detergents & intermediates  10%

中国については前身のSandozが1995年に天津第5染料化学工場との間で2つのJVを設立した。

第一はSandoz Chemicals (Tianjin) で、現在はClariant Pigments (Tianjin) となっている。
Clariant 60.0%の出資。

第二は天津華士化工(Tianjin Hua Shi Chemicals)で、Clariant25%出資している。

現在、Clariant は台湾、香港を含むGreater China 13箇所の施設(製造、研究、販売)を持ち、1300人以上のスタッフを雇用している。

 


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