韓国でPOSCOとSK Energy が石炭ガス化事業
韓国のPOSCOとSK Energy は、石炭から合成天然ガス(SNG)、ガソリン、化学品の製造を行うためのノウハウ創出で協力する覚書を締結した。韓国政府もこれを支援する。
POSCOは1968年に国営の浦項綜合製鉄として設立された。
日韓基本条約に伴う対日請求権資金などによる資本導入と、 旧八幡製鉄、富士製鉄、日本鋼管の3社からの技術導入により、慶尚北道浦項市に浦項総合製鉄所を建設した。現在は光陽製鉄所が主要拠点になっている。
2000年に完全民営化された。
両社は合計3.35兆ウオン(27億ドル)を投じて、韓国で初めて、石炭から合成天然ガス、化学品、ガソリンを生産する。
韓国政府も研究開発を支援するため、250億ウオンを用意している。
POSCOは2013年までに1兆ウオンを投じて、技術開発を行い、光陽製鉄所に石炭を原料に年産50万トンの合成天然ガス工場を建設する。同社ではこれを 2000億ウオン分の輸入LNGを置き換える。
SK Energyは先ず2013年までに5500億ウオンを投じ、石炭液化技術の開発を行い、蔚山に年産20万トンの化学品(メタノールや水素など)の製造工場を建設し、ナフサ代替とする。
更に2014年から2018年までに1兆8000億ウオンを投じ、年産630万バレルのガソリン製造工場を建設する。
これは韓国の2008年の輸送用燃料需要の2.5%に相当する。
この工場は海外の低コストの炭鉱の近くに建設する。
政府では、クリーンな石炭技術が国のエネルギー安全保障を高め、環境保護を促進すると期待している。
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