インドのアッサム・ガスクラッカー計画 動き出す
Ineosは3月25日、インドのBrahmaputra Cracker and Polymer Limited (BCPL) にLLDPE/HDPE技術をライセンスしたと発表した。能力は22万トン。
2006年4月にGAILの主導でアッサム州のLepetkata, District Dibrugarh に石油化学コンプレックスを建設するAssam Gas Cracker Project がインド政府の承認を得た。
アッサム州はインド北東部に位置し、ブータンおよびバングラデシュと国境を接している。
アッサム州は天然自然に恵まれており、1901年にはインド初の石油精製所が州内ディグボイに設置された。アッサム石油機構(AOD)のディグボイ精油所は、現在操業している石油精製所としては世界で2番目に古い。
Assam Gas Cracker Project のために2007年1月にBCPLが設立された。出資は以下の通り。
GAIL | 70% |
Oil India Ltd (OIL) | 10 |
Numaligarh Refinery Ltd(NRL) | 10 |
Government of Assam | 10 |
天然ガスとナフサを原料にクラッカーと誘導品プラントを建設する。
エチレン | 220千トン |
プロピレン | 60 |
HDPE/LLDPE | 220 |
PP | 60 |
Pyrolysis Gasoline | 55 |
Fuel oil | 12.5 |
OIL と NRL が 600万m3/日の天然ガスと16万トン/年のナフサをそれぞれ供給する。不足の天然ガスはONGC Ltd.から供給を受ける予定。
今回、HDPE/LLDPE技術が発表されたが、PPは Lummus Technologies とされており、エチレン技術はまもなく発表される。
GAILでは杭打ちをした2007年4月9日から60ヶ月での完成を目指している。
参考 2006/6/5 インドのエチレン計画
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。
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