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2008年12月29日 (月)

ダウとクウェートの石油化学合弁、一転破談に

25日に、ダウのAsset Light 戦略(JV化による資本・資産負担の軽減戦略)の最終章となるK-Dow Petrochemicals に対し、反対運動が強まっていることについて報告した。
  
2008/12/25 K-Dow Petrochemicals の危機

ダウは28日、クウェートの最高石油評議会が、来年1月1日に発足が予定されていたダウとPICの50/50の合弁会社 K-Dow Petrochemicals 設立承認を取り消したとの連絡を受けたと発表した。
非常に残念で、対応を検討中でが、同社の中東戦略は不変であるとしている。

契約では契約キャンセルの場合、PICは25億ドルの違約金を支払う義務がある。

最高石油評議会はクウェートの第1副首相兼外務大臣を議長とし、石油大臣をはじめとする関係閣僚、中央銀行総裁および民間の代表者達から構成されており、石油政策に関する最高責任を有している。

ダウにとってはAsset Light 戦略の再検討が必要になるほか、この収入を来年早々に実現するRohm & Haas 買収に伴う借入金返済に予定していたため、影響は大きい。

Rohm & Haas 買収資金は188億ドル。(全株式買収 153億ドル+R&H 借入金肩代わり 35億ドル)

ダウはつなぎ融資 130億ドル、著名な株式投資家 Warren Buffett Berkshire Hathaway Inc. からの投資 30億ドル、Kuwait Investment authorirty からの投資10億ドルでこれを賄うことにしており、PICへの売却資金でつなぎ融資の一部を返済する予定であった。

一部には、ダウが別途この資金を調達することは難しく、R&H 買収を諦める可能性もあるとしている。
この場合、違約金 750百万ドルの支払いが必要。
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付記

Rohm and Haas は12月28日、K-Dow Petrochemicals の設立はダウと同社の統合の前提条件ではないとし、2009年初めの取引完了を目指し、作業を進めていくとの声明を発表した。


* 総合目次、項目別目次は
 http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


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