中国の大成生化科技、トウモロコシ原料のPolyol 生産開始
中国の大成生化科技(Global Bio-Chem)はこのたび、世界で初めてトウモロコシの穀粒を原料としたPolyol の商業生産を開始したと発表した。
工場は長春市に立地し、年産能力は2万トンで、本年中にフル稼動する予定。
10月28日に中国科学技術部が研究開発及び経済性での要件を満たしていることを認定した。
同社は新しい触媒を開発し、大規模商業生産で polyol 合成と分離の技術を確立した。
この計画は中国政府が奨励、支持するバイオケミカル事業に分類され、過去数年にわたり、国家発展改革委員会(NDRC)、科学技術部、吉林省及び長春市の科学技術局から研究開発助成金を受け取ってきた。
2006/10/5 ダウ、天然油ポリオール開発に成功
大成生化科技は香港上場企業で、1994年に設立された。アジアにおけるコーン製品、コーンベース製品のパイオニアで最大のメーカー。
2007年末のコーン処理能力は240万トン。
また、世界最大のアミノ酸(lysine) のメーカーのひとつで、年間醗酵能力は45万トンとなっている。
同社の製品には、
コーン製品ではMaize Oil、Corn Steep Liquor、Corn Starch、Corn Gluten Meal、Corn Fibre Feed など、
コーンベースのバイオケミカル製品ではアミノ酸(Lysine、Glutamic Acidなど)、Polyol(Ethylene Glycol、Propylene Glycol、Butylene Glycol など)がある。
同社は又、中国最大のコーンベースの甘味剤メーカーの大成糖業(Global Sweeteners Holdings)の親会社でもある。
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大成糖業は2001年にCargill との50/50JVで、HFCS(ブドウ糖果糖液糖)製造販売の大成嘉吉高果糖(上海):GBT-Cargill High Fructose (Shanghai) を設立している。
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三井物産は2004年6月に、大成生化科技との合弁でソルビトール製造の合弁会社長春大成日研糖醇開発(Changchun Dacheng Polyols)を設立した。
大成生化科技 51%、三井物産 47%、三井物産子会社でソルビトールメーカーの日研化成 2% の出資で、能力は10万トン。
日研化成は日研化学が48%、三井物産が40%、明治製菓が12%の合弁会社であったが、2003年3月末に三井物産 100%となった。
2008年1月、大成生化科技は三井物産から株を買い取り、100%子会社とした。(大成糖業の傘下)
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
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