Rohm and Haas、サウジにアクリル酸のJV設立
Rohm and Haasは4月16日、サウジのTasnee and Sahara Olefins (TSOC)との間でJVを設立し、サウジのジュベイルでアクリル酸及びエステルを生産すると発表した。
設立するのはSaudi Acrylic Monomer Company で、Rohm and Haasが25%、TSOC が75%を出資する。
サウジのジュベイルで Rohm and Haas の技術でアクリル酸(年産25万トン)とエステルを生産する。2011年稼動を目指す。
製品は主にRohm and Haas の水性アクリル塗料等の原料に使用されるが、TSOCも製品の一部を湾岸諸国で販売する。
TSOCはサウジの私企業のTasnee Petrochemical とSahara Petrochemical のJVで、Basell(現 LyondellBasell )とのJVのSaudi Ethylene & Polyethylene Company (SEPC)を設立している。(Basell 25%、TSOC 75%)
ジュベイルにエチレン100万トン、プロピレン285千トン、HDPE 400千トン(Basell のHostalen ACP process) 、LDPE 400千トン(Basell のLupotech T technology)のプラントを建設中で、本年末に完成の予定。
今回の原料のプロピレンはここから供給を受ける。
なお、Tasnee Petrochemical とSahara Petrochemical はそれぞれ別個に、BasellとのJVでプロパン脱水素によるPPプラントを建設中である。
このうちTasnee のJVはSEPCが完成すれば、プロピレンの供給を受けて、PPを増強する。
各社については 2006/5/13 サウジの民間ポリオレフィン計画
各社の関連は下記の通り。
なお、Sahara Petrochemical Company の親会社の Al-Zamil Group はSaudi International Petrochemical Company(Sipchem)に出資している。同社はJubail で3段階で石油化学事業を計画している。
2008/2/29 サウジ Sipchem の石油化学計画
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
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