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2007年10月 3日 (水)

DSMの経営方針

DSMはこのたび、新しい戦略 Vision 2010 Building on Strengths strategy を発表した。
Life Sciences Materials Sciences へのシフトを進める。

DSMは1902年にオランダ政府が設立した国営炭坑会社 Dutch State Mines(DSM)がはじまりで、1929年にコークス炉ガスを利用した化学肥料製造を開始して化学事業に参入、1960年代に石油化学事業への構造転換を行なった。
1989年に民営化を決定し、1996年に一般公開を完了した。

石油化学事業については2002年にSABICに譲渡した。

  2006/8/22 SABIC Europe とその前身

主な内容は以下の通り。

Life Sciences (Nutrition and Pharma)Materials Sciences (Performance Materials) 会社へのシフトを進める。
 このため、非コア事業の処分計画を進める。
 コア事業では買収を検討する。

・成長目標
  有機の販売伸び率の目標を
5%以上に上げる。
  
2010年の中国向け販売目標を10億ドルから15億ドルにアップ。

 

同社は現在の4部門をレビューした結果、5部門に分類し直し、Life Sciences の2部門(Nutrition and Pharma)Materials Sciences 中のPerformance Materials を中心としていくことを決めた。
これらが同社が市場で大きな地位を占め、同社の経験と技術を活用できる分野である。
具体的には
White BiotechPersonalized NutritionBiomedicalSpecialty Packaging を上げている。

なお、Fibre Intermediates Industrial Chemicals に属していたが、Engineering PlasticsPerformance Materials)の原料であるため、新しい Polymer Intermediates に帰属させる。.

処分対象としては以下の製品群をVision 2010 期間中に処分し、新しいオーナーの下で成長することを期待している。

                               2007Sales
Melamine / Urea / Fertilizers / Energy ~EUR 700 million
Elastomers ~EUR 500 million
Special Products ~EUR 100 million
Maleic anhydride including derivatives ~EUR 75 million

新しい目標は以下の通り。

Vision 2010 Original Target New Target
Organic sales growth 3-5% >5%
Cluster EBITDA margins
- Nutrition
- Pharma
- Performance Materials
- Polymer Intermediates

>18%

>18%
>16%
 -

>18%
>19%
>17%
>13% (average)
Growth from innovation EUR 1 billion by 2010 EUR 1 billion by 2010
Growth in China USD 1 billion by 2010 USD 1.5 billion by 2010
Specialty profile 50-60% Towards 60%

 

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* バックナンバー、総合目次は http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm

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