Eastman、ポリエチレン事業をWestlakeに売却
Eastman とWestlake Chemical は10日、Eastman がポリエチレン事業をWestlake Chemical に売却することで合意したと発表した。売却するのはポリエチレン事業、Epolene polymer (ポリオレフィンワックス:接着剤、コーティング材料)事業とエチレンパイプラインで、売却額は255百万ドル。この事業の2005年の売上高は約680百万ドル。
Eastman としては、ポリエチレン事業そのものは順調だが、原料エチレン設備が古く競争力がないため、エチレンに強い相手に売却するとともに、老朽エチレン設備の廃棄でコスト競争力を高め、他のエチレン誘導品の維持を図るとしている。
売却するのはテキサス州 Longview(ダラス東方)のポリエチレン工場(LDPE 320千トン、LLDPE 190千トン)とポリオレフィンワックス工場、及びLongview とMont Belvieu(ヒューストン近郊)との 間の200マイルのエチレンパイプライン。
Westlakeはルイジアナ州 Lake Charles 近郊のWestlakeにLDPE 390千トン、LLDPE 250千トンの合計640千トンをもっており、今回の買収により合計能力は 1,150千トンとなる。Westlakeはまた、アクリレートコポリマーやEpolene polymer、LLDPEのEnergx などの技術も取得する。
工場は引き続き Eastman が操業を受託する。
Westlakeではこの取得により北米のポリエチレン市場での力を強化するものとしている。
Eastman のLongview 工場のエチレン能力は4プラント合計780千トンで、2007年から順次、老朽化した3プラントを廃棄する。残る1プラントの能力は359千トン。
Westlake Chemical は台湾資本で、ルイジアナ州にエチレン109万トンのほか、LDPE、LLDPE、SMを、またケンタッキー州にエチレン、塩素、VCM、PVCを、ルイジアナ州Geismarには破産したBorden Chemicals and Plastics から買収したVCM、PVCプラントを持っている。
2006/9/16 「Westlake Chemical、20周年」 参照
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