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2006年8月10日 (木)

総合化学大手5社 第1四半期 実績

各社の第1四半期連結決算が発表になった。石油化学関係の営業損益が前年比で悪化しているのが目立つ。

 

三菱ケミカル

                  単位:億円
  2004/1Q 2005/1Q 2006/1Q
売上高  4,978  5,513  6,063
営業損益   324   376   294
経常損益   346   419   349
当期損益   163   190   218

20061qmitubishi

経常減益に対し当期損益が増となったのは、投資有価証券売却益等の特別損益が58億円(前年は10億円)あったため。

セグメント別営業損益は添付の通り。

合成樹脂、合繊原料等の石化部門の営業損益は前年比で大幅減となっている。
  2004  10,008百万円
  2005   7,663
  2006   1,558

同社では「原燃料価格の値上がりとそれに対応した製品価格是正との間の時間差及び海外市況が弱含みであったこと等により」、前年同期比61億円減(△79.7%))となったとしている。

ーーーー

住友化学

                 単位:億円
  2004/1Q 2005/1Q 2006/1Q
売上高  2,999  3,361  4,123
営業損益   241   297   340
経常損益   301   396   404
当期損益   167   217   204

20061qsumika当期損益は特別利益の減少(前年に事業譲渡益43億円)、特別損失の増加により、前年比減益となった。

 

セグメント別営業損益は添付の通り。

石油化学品、合成樹脂、合成ゴム等の石化部門の営業損益は前年比で減益となっている。
 2004   575百万円
 2005  5,797
 2006  3,629

但し、農業化学、医薬品が増益となり、全社では増益となった。

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三井化学

                  単位:億円
  2004/1Q 2005/1Q 2006/1Q
売上高  2,814  3,473  4,019
営業損益   145   160   167
経常損益   144   165   191
当期損益   106   165    89

20061qmiui営業外収益の増加で経常損益は増益となったが、特別利益の減少(前年は持分変動利益86億円)、特別損失の増加(関連事業損失11億円を含む)で特別損益が差引前年比94億円の減益となり、当期損益は減益となった。

セグメント別営業損益は添付の通り。

    石油化学   基礎化学   機能樹脂  
 2005     5,022     9,365       -93 百万円
 2006     8,984     1,948     3,180  
   * 2004/1Qはセグメント別報告なし

石化原料、PE、PPの石油化学は増益となったが、合繊原料、フェノール等の基礎化学品は大幅減益で、差引大幅減となった。
同社ではPE、PPは製品価格の改定を行ったが、原料価格がさらに高騰したことにより、コストアップ分の全てをカバーすることが困難となったとしている。

これらの減益をウレタン樹脂原料等の機能樹脂、及び機能化学品で補い、全社としては前年比増益となった。

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旭化成

                  単位:億円
  2004/1Q 2005/1Q 2006/1Q
売上高  2,948  3,286  3,485
営業損益   182   136   153
経常損益   192   146   151
当期損益   120    52    92

20061qasahi セグメント別営業損益は添付の通り。

ケミカルズ部門の営業損益
 2004
 5,100百万円
 2005  6,900
 2006  5,500

汎用事業は、ポリマー系事業においてエンジニアリング樹脂の海外子会社が好調に推移したものの、モノマー系事業のアクリロニトリルやスチレンモノマーが原燃料価格高騰の影響を強く受けたことに加え、プラントの定期修繕の影響もあり、前年同期に比べ減益となった。
これに対して高付加価値系事業は、リチウムイオン二次電池用の微多孔膜「ハイポア?」や、イオン交換膜事業が好調に推移し、前年同期に比べ増益となった。

ーーーー

東ソー

                  単位:億円
  2004/1Q 2005/1Q 2006/1Q
売上高  1,200  1,405  1,731
営業損益    61    87    47
経常損益    65    97    51
当期損益    45    58    18

20061qtoso売上高は前年同期に比べ増収となったが、積極投資による償却費、隔年大型定修による修繕費等の固定費の増加により、減益となった。

セグメント別営業損益は添付の通り。

    石油化学   基礎原料  
 2004     - 419     2,117 百万円
 2005     2,823     1,077  
 2006     1,076    -3,067  

オレフィン、SM、PE等の石油化学は減益、VCM、PVC等の基礎原料は40億円減益の30億円の赤字となった。

 

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なお、12月決算の昭和電工は8日、上期中間決算を発表した。

                  単位:億円
  2004/中間 2005/中間 2006/中間
売上高  3,483  3,910  4,270
営業損益   222   271    338
経常損益   162   234    285
当期損益    64   209    151

セグメント別営業損益は添付の通り。Sdksegeigyo

    石油化学   電子・情報  
 2004/上     7,625     6,883 百万円
 2005/上     11,408      7,768  
 2006/上     6,738     15,848  

石油化学は減益となったが、電子・情報の増益が上回り、全社で増益となった。

 

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