総合化学大手5社 第1四半期 実績
各社の第1四半期連結決算が発表になった。石油化学関係の営業損益が前年比で悪化しているのが目立つ。
三菱ケミカル
単位:億円 | ||||||||||||||||||||
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経常減益に対し当期損益が増となったのは、投資有価証券売却益等の特別損益が58億円(前年は10億円)あったため。
セグメント別営業損益は添付の通り。
合成樹脂、合繊原料等の石化部門の営業損益は前年比で大幅減となっている。
2004 10,008百万円
2005 7,663
2006 1,558
同社では「原燃料価格の値上がりとそれに対応した製品価格是正との間の時間差及び海外市況が弱含みであったこと等により」、前年同期比61億円減(△79.7%))となったとしている。
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住友化学
単位:億円 | ||||||||||||||||||||
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当期損益は特別利益の減少(前年に事業譲渡益43億円)、特別損失の増加により、前年比減益となった。
セグメント別営業損益は添付の通り。
石油化学品、合成樹脂、合成ゴム等の石化部門の営業損益は前年比で減益となっている。
2004 575百万円
2005 5,797
2006 3,629
但し、農業化学、医薬品が増益となり、全社では増益となった。
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三井化学
単位:億円 | ||||||||||||||||||||
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営業外収益の増加で経常損益は増益となったが、特別利益の減少(前年は持分変動利益86億円)、特別損失の増加(関連事業損失11億円を含む)で特別損益が差引前年比94億円の減益となり、当期損益は減益となった。
セグメント別営業損益は添付の通り。
石油化学 | 基礎化学 | 機能樹脂 | |||||
2005 | 5,022 | 9,365 | -93 | 百万円 | |||
2006 | 8,984 | 1,948 | 3,180 | ||||
* 2004/1Qはセグメント別報告なし |
石化原料、PE、PPの石油化学は増益となったが、合繊原料、フェノール等の基礎化学品は大幅減益で、差引大幅減となった。
同社ではPE、PPは製品価格の改定を行ったが、原料価格がさらに高騰したことにより、コストアップ分の全てをカバーすることが困難となったとしている。
これらの減益をウレタン樹脂原料等の機能樹脂、及び機能化学品で補い、全社としては前年比増益となった。
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旭化成
単位:億円 | ||||||||||||||||||||
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ケミカルズ部門の営業損益
2004 5,100百万円
2005 6,900
2006 5,500
汎用事業は、ポリマー系事業においてエンジニアリング樹脂の海外子会社が好調に推移したものの、モノマー系事業のアクリロニトリルやスチレンモノマーが原燃料価格高騰の影響を強く受けたことに加え、プラントの定期修繕の影響もあり、前年同期に比べ減益となった。
これに対して高付加価値系事業は、リチウムイオン二次電池用の微多孔膜「ハイポア?」や、イオン交換膜事業が好調に推移し、前年同期に比べ増益となった。
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東ソー
単位:億円 | ||||||||||||||||||||
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売上高は前年同期に比べ増収となったが、積極投資による償却費、隔年大型定修による修繕費等の固定費の増加により、減益となった。
セグメント別営業損益は添付の通り。
石油化学 | 基礎原料 | ||||
2004 | - 419 | 2,117 | 百万円 | ||
2005 | 2,823 | 1,077 | |||
2006 | 1,076 | -3,067 |
オレフィン、SM、PE等の石油化学は減益、VCM、PVC等の基礎原料は40億円減益の30億円の赤字となった。
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なお、12月決算の昭和電工は8日、上期中間決算を発表した。
単位:億円 | ||||||||||||||||||||
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石油化学 | 電子・情報 | ||||
2004/上 | 7,625 | 6,883 | 百万円 | ||
2005/上 | 11,408 | 7,768 | |||
2006/上 | 6,738 | 15,848 |
石油化学は減益となったが、電子・情報の増益が上回り、全社で増益となった。
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