石油業界の状況
昨日の記事に関連して、日本の石油業界の状況をまとめた。
各社の現在の常圧蒸留能力は以下の通り。(単位:千B/D)
グループ | 会社名 | 製油所 | 能力 | 備考 |
出光興産 | 出光興産 | 北海道 | 140 | |
千葉 | 220 | |||
愛知 | 160 | |||
兵庫 | 0 | 2003/4停止(80) | ||
徳山 | 120 | |||
沖縄石油精製 | 沖縄 | 0 | 2004年停止(110) | |
合計 | 640 | |||
新日本石油 | 新日本石油精製 | 室蘭 | 180 | |
仙台 | 145 | (旧 三菱石油) | ||
根岸 | 340 | |||
水島 | 250 | (旧 三菱石油) | ||
大阪 | 115 | (旧 興亜石油) | ||
麻里布 | 127 | (旧 興亜石油) | ||
日本海石油 | 富山 | 60 | 66% | |
和歌山石油精製 | 海南 | 0 | 2001/4停止(50) | |
合計 | 1,217 | |||
コスモ石油 | コスモ石油 | 千葉 | 240 | (旧 丸善石油) |
四日市 | 155 | (旧 大協石油) | ||
堺 | 80 | (旧 丸善石油) | ||
坂出 | 120 | (旧 アジア石油) | ||
合計 | 595 | |||
ジャパン エナジー |
ジャパンエナジー | 知多 | 0 | 2001/6停止(100) |
水島 | 205 | |||
鹿島石油 | 鹿島 | 200 | 70.675%(三菱化学19.875%ほか) | |
合計 | 405 | |||
昭和シェル石油 | 昭和四日市石油 | 四日市 | 210 | 75% |
東亜石油 | 京浜 | 185 | 50.1% 水江 65 + 扇町120 | |
西部石油 | 山口 | 120 | 38%(宇部興産11%ほか) | |
合計 | 515 | |||
エクソンモービル | 東燃ゼネラル石油 | 川崎 | 335 | |
堺 | 156 | |||
和歌山 | 170 | |||
極東石油工業 | 千葉 | 175 | 50%(三井石油50%) | |
南西石油 | 西原 | 100 | 87.5%(住商12.5%) | |
合計 | 936 | |||
その他 | 富士石油 | 袖ヶ浦 | 192 | * |
九州石油 | 大分 | 155 | 新日石10%/新日鐵36%/昭電・丸紅ほか | |
東邦石油 | 尾鷲 | 35 | 出光興産33.3%(中部電力、三菱商事) | |
太陽石油 | 四国 | 102 | ||
帝石トッピングプラント | 頚城 | 4 | 帝国石油100% | |
合計 | 4,496 |
*富士石油はアラビア石油と統合、AOCホールディングスを設立
富士石油に25%出資していたジャパンエナジーは持株を売却
提携関係
新日石/出光:
出光が2003年に兵庫製油所、2004年に沖縄石油精製の製油所を停止するのに伴い、新日石がそれまでの物流部門提携に加え、精製委託方式で4万B/D相当の製品供給を行う。
新日石/コスモ:
販売を除く提携(仕入れ、精製、物流、潤滑油の4部門)
仕入れでは原油調達や製品輸入の共同化、タンカーの共同配船、備蓄基地の相互利用
石油精製では受委託精製や製油所の統廃合の検討など
物流面では油槽所の共同利用や統廃合などを検討
ジャパンエナジー/昭和シェル石油:
最適化操業のための相互融通取引の拡大、両社グループ製油所設備の精製能力の適正化等
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