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2006年4月 7日 (金)

中国のエチレン合弁会社ー2

Chinac2center_1 3.中海シェル石油化学CNOOC and Shell Petrochemicals Company Limited

中海シェル石油化学はシェルとCNOOC Petrochemicals Investment Limited (CPIL)50/50JVで、CPILは中国海洋石油(CNOOC )が90%、広東省投資開発会社が10%出資する。

Shell2 立地は広東省恵州市の大亜湾の大亜湾経済技術開発区にある。

 

エチレン能力は80万トンで、誘導品は添付の通り。2006年1月に本格生産を開始した。

シェル技術ではクラッカーは重質油からナフサまで幅広い原料を使用できる。公称能力は80万トンだが、改造なしで100万トン以上のエチレンを生産できるという。本計画ではナフサとコンデンセート(天然ガスの採取・精製の過程で得られる常温・常圧で液体の炭化水素)を使用することとしている。

現地では昨年末にCNOOCが12百万トンの製油所の建設を開始したが、2008年のスタート後はナフサを、それまでの間はカタールから輸入するコンデンセートを原料とする。Shellcomplex

なお、中海シェル石油化学は同じ大亜湾経済技術開発区にある三菱レイヨン100%子会社の恵州恵菱化成との間で同社のMMAモノマー原料の長期供給契約を締結している。C4留分からブタジェンを抽出した後のラフィネート1を同社に供給し、その中からイソブチレンを取った後のラフィネート2を引き取る。

ーーーー

4.福建石化計画 (Fujian integrated petroleum/petrochemical project) Fujian  

本計画はExxonMobil 25%/Saudi Aramco 25%/福建煉油 50%のJVで、福建省泉州市の福建煉油(Fujian Petrochemical Company:SINOPECと福建省政府の50/50JV)の製油所(4百万トン/年)を12百万トン/年に拡張し、石油化学コンプレックスを新設するもので、2008年商業生産開始の予定。

計画は1997年10月に3社がFS開始で合意、1997年11月には当時の江沢民主席が訪サウジの際に政府間で石油精製計画に合意している。 2002年には中国政府がFSを承認しているが、その後時間がかかり、ようやく昨年7月に建設に着工した。

製油所拡大は当初案通り。石油化学計画は当初案では、エチレン 60万トンでPE、PPのほか、PO/PG、電解、PVC等を含んでいたが、最終計画では以下の通りとなっている。

 エチレン 80万トン
 PE 80万トン
 PP 40万トン
 芳香族 100万トン
 パラキシレン 70万トン

 

エチレン 80万トン
 PE 
80万トン
 PP 40万トン
 芳香族 100万トン
 パラキシレン 70万トン

付記 
2007/3/30に
JVの承認を祝う式典が行われた。

Fujian Refining & Petrochemical Company Limited 拡大製油所+石油化学

 出資:ExxonMobil China Petroleum and Petrochemical Company Limited 25%
    Saudi Aramco Sino Company Limited  25% 
    
中国側 50% Fujian Petrochemical Company Limited
                 (Sinopec 50/Fujian Government 50

Sinopec SenMei (Fujian) Petroleum Company Limited.  ガソリン販売

 出資:Sinopec  55%
     ExxonMobil China Petroleum and Petrochemical Company Limited 22.5%
     Saudi Aramco Sino Company Limited 22.5%
 事業:manage and operate approximately 750 service stations and a network of terminals in Fujian Province.

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5.天津計画

天津石化計画は当初、ダウ・ケミカルと中国側(SINOPEC、天津石化、天津市)の50/50JVとして計画された。

当初案では渤海湾に面した化学工業区(塘沽)に2008年稼動予定でエチレン 80~90万トンのほか、PE、PVC、PO/SM、その他を生産する予定であったが、ダウがその後消極的となり、経済性が悪いので2010年以降の稼動になるとしたが、最終的に撤退した。

その後も天津市は石油化学センターの大型化に熱心で、Saudi Aramco に合弁を打診、またSABICも参加の意向を示したことがある。

中国政府は昨年末にSINOPEC天津石油化学(旧称天津聯合化学:既存エチレン 20万トン)単独のエチレン100万トン計画を承認した。
既存の製油所
能力750万トン/年を1250万トン/年に拡張する。誘導品計画は公表されていないが、PE 60万トン、PP 40万トン、MEG 45万トン、SM 50万トンなどが含まれていると言われている。2008年中の完成を目指す。

なお、中国の業界筋は本計画にSABICが参加する可能性を伝えている。本年1月のサウジのアブドゥッラー国王の最初の公式訪中を機に、SABICがSINOPECとの交渉を再開することとなったという。

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